クリニック物件選定のポイント その① ~開業形態-2~

皆さん、こんにちは!

今回は、前回のブログの続きとしまして

開業形態の中から、戸建て(建築)について、さらに細かく一般論となりますが、ポイント別にご紹介していきます。

戸建て(建築)の場合

大きく分けて、「売地」・「借地」・「レントハウス(建て貸し)」の3種類あります。

1、売地

<メリット>

☆土地の利用方法が自由

☆自宅や賃貸住居など併設が可能

☆廃業後も所有

☆後継者への相続や他用途利用・売却・賃貸など可能

<デメリット>

▲初期投資が高額(土地代・仲介手数料・不動産取得税など)

▲ランニングコスト(固定資産税・都市計画税・金利など)が発生する

<注意事項>

●測量、地盤調査の実施有無の確認

●地盤改良の必要性有無

●地中埋設物や既存物の解体、撤去などに注意

 

2、借地

<メリット>

☆初期投資が抑えられる

<デメリット>

▲地代(固定資産税・都市計画税など)の費用負担がある

▲返却時に原状回復が必要

<注意事項>

・測量、地盤調査の実施有無の確認

・地盤改良の必要性有無

・地中埋設物や既存物の解体、撤去などに注意

・普通借地を事業用定期借地に注意

・賃料発生時期に注意(契約時・工事開始時など)

 

3、レントハウス(建て貸し)

<メリット>

☆初期投資が少ない(土地代の費用負担なし)

☆費用負担は建築面積分(賃料として負担)

☆建築のため、自由設計が可能

☆建築費用の負担なし

<デメリット>

▲途中解約はリスクが高い

<注意事項>

・内装費用は負担する(契約方法により負担なしの場合もあり)

・契約期間と更新に注意

 

戸建ての場合、どうしても初期費用が高額となりがちです。

また、インフラ設備や手続きの諸経費として、想定外の部分から費用負担が発生する場合もあります。

そのため、設計や施工する会社の担当者や税理士さんなどと良く相談しながら進めていくことが重要です。

お金が発生する部分と発生しそうな部分を事前に確認することにより、リスクヘッジが可能となります。

まずは信頼おける方と相談を行うことが大切です。