クリニック物件選定のポイント その① ~開業形態~

皆さん、こんにちは!

クリニックの開業について、既に知っている事や知っておいて欲しい事、注意事項など

シリーズ連載していきたいと思っています。

ご一読頂きますと幸いです!

初回シリーズは、

開業する際に最重要事項の一つである【クリニック物件選定のポイント】!!!

ポイント別にお伝えしていきます。

今回は、その①として「開業形態」です。

開業形態は、大きく分けて3種類。

1、戸建て(建築)・・・売地、借地、レントハウス(建て貸し)

2、ビル診(内装)・・・テナント(賃貸)、テナント(売買)

3、承継・・・親子間、第三者

一般論にはなりますが、それぞれのメリット・デメリットをご案内致します。

1、戸建て

<メリット>

☆レイアウトが自由

☆インフラ環境に左右されることがほとんど無い

☆建物の外観に特徴を出すことにより認知されやすい

☆建築中(または建築前)から周辺の注目を集めやすい(認知性が高い)

☆駐車場が確保し易い などなど

<デメリット>

▲初期投資がかかる

▲主要駅の駅前などにて情報が出てくることが少ない

▲好立地の土地情報が出辛い

▲設計や建築に期間がかかるため、開業までに時間がかかる

▲(単独開業の場合)調剤薬局の誘致が難しい場合がある などなど

 

2、テナント

<メリット>

☆主要駅の駅前など人が集まる場所で開業が可能

☆首都圏の場合、テナント情報が多いため、希望エリアでの開業が行い易い

☆初期費用が比較的抑えられる

<デメリット>

▲インフラ設備の確認が必要(電気容量・給排水設備・バリアフリー・空調換気など)

▲駐車場や駐輪場の確保が難しい

▲契約期間が短いことが多い(更新料の発生)

▲同居のテナントに影響されることがある

▲形状や設備により設計・レイアウトが限られる場合がある

▲近くに競合医院が開業する場合がある などなど

 

3、承継

<メリット>

☆クリニックが既に周囲に認知されている

☆患者さんを引継ぐことが出来る(患者見込みがある)

☆収入の計画が立てやすい

☆職員を引継ぐことが出来る などなど

<デメリット>

▲クリニックが老朽化(建物・設備・医療機器など)している場合がある

▲改修工事や設備の入れ替えが発生する場合がある

▲工事の際、解体や撤去があるため、金額が予想以上となる場合がある

▲以前の先生の診療スタイルと異なる場合、患者さんが離れる場合がある

▲営業権(暖簾代)が必要となる

▲承継時期を間違えると(閉院済み)、メリットが無くなってしまう

▲職員の給料が高額の場合がある などなど

 

開業形態それぞれにメリット・デメリットは付き物です。

ご自身の開業して行いたい診療に併せてご検討、ご判断されるのが良いと思います。

次回は、開業形態の続編として、さらに細かくメリット・デメリットをお伝えしたいと思います。